高脂血症の食事療法

管理栄養士

吉村 昌子


コレステロールが高い状態を高脂血症といい、動脈硬化の原因になるため食事療法が必要です。
高脂血症の原因としては、遺伝的な体質、肥満、食べ過ぎ、運動不足、長期の飲酒などが考えられますが、女性の場合には、更年期になるとコレステロールが上がりやすくなります。
いずれの場合も食事などの生活習慣を見直してみる必要があります。

一日の食事エネルギーは大丈夫ですか?

1日のエネルギー身長(m)×身長(m)×22標準体重×25~30キロカロリー

※ 肥満度・運動量・年齢によりカロリー量を選びます

油料理は一日2品まで

油1g=9キロカロリー
大さじ1杯=100キロカロリー
脂肪酸は構成する脂肪酸により多価不飽和脂肪酸(n-3系=魚脂など、n-6系=サラダ油など)、一価不飽和脂肪酸(オリーブ油など)、飽和脂肪酸(ラード・肉脂)があり、それぞれの働きに違いがありますので、バランスを共に過度の摂取に注意しましょう。

コレステロールは一日300mg以下に

※ 鶏卵1個で470mg(ケーキは要注意!)
※ 鶏レバー100gで370mg

肉より魚・豆腐・納豆を

肉の飽和脂肪酸はコレステロールを増やします。
ひものは脂肪が酸化しているため、魚としては勘定しません。

食物繊維は強い味方

食物繊維は一日25~30gは摂取しましょう。
コレステロールでできた胆汁酸をくっつけて排泄します。
ひじきの煮付け、おからの煮物、ライ麦パン、玄米ご飯で料理に一工夫を。

ビタミンE・C・カロチン・抗酸化ビタミンを

果物一日1個・緑黄色野菜・芋類・種実類・青菜浸し家族で一束。

アルコール・ジュース・菓子・果物にも要注意

とりすぎは中性脂肪が高くなります。

煙草は百害有って一利なし


運動は何時でもどこでも一人でも、時間と量を適正に

あなたの食生活はいかがですか?

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